地球最後の男

[題名]:地球最後の男 [作者]:リチャード・マシスン  墓から蘇った死者が世界を埋め尽くし、人類社会が破壊され、生き残った少数の人間が身を潜めつつ文明の残滓にすがって細々と暮らしている――ホラー映画の定番、〈ゾンビ・アポカリプスもの〉と呼ばれるシチュエーションですね。  本書『地球最後の男』(初出は一九五四年)は、そうした作品群のルーツと言うべきお話です。原題は"I Am Leg…

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滅びの星

[題名]:滅びの星 [作者]:エドモンド・ハミルトン  スペースオペラの大家エドモンド・ハミルトン氏による、ハードボイルドタッチの宇宙サスペンスSFです。  本作は後年に執筆されたこともあり、氏の代表作である〈キャプテン・フューチャー・シリーズ〉のような派手さはなく、ストーリー展開も地味な印象です。ただ、キャラクタの掘り下げは秀逸で、記号的なヒーローではない人間臭い登場人物達が、幾…

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プロジェクト・ヘイル・メアリー

Review-0515: [題名]:プロジェクト・ヘイル・メアリー [作者]:アンディ・ウィアー  アンディ・ウィアー氏による、近未来ディザスター・ノベルです。  もっとも、人類滅亡の危機が描かれるのはもっぱら回想のみで、物語冒頭では主人公グレースは記憶を失っており、たった一人で宇宙船の中で目を覚まします。五里霧中の状況下を手探りで、自分が何者なのか、ここはどこなのか、今はい…

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