スターバースト

[題名]:スターバースト [作者]:ジェフリー・A・カーヴァー  本書は、殺されても生き返る不死身の主人公を取り巻く物語を描いた、サスペンスタッチの宇宙SFです。  主人公ラスキン君は不死身とは言っても、スーパーヒーローのように強大な敵と戦ったりするわけではなく、あくまで受け身で様々な困難に巻き込まれていきます。そもそも、物語冒頭時点ではラスキンは記憶を失っており、自分が何故不死な…

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火星のタイム・スリップ

[題名]:火星のタイム・スリップ [作者]:フィリップ・K・ディック  鬼才P・K・ディック氏による、火星植民地での人々の関わり合いを描いた風変わりな時間SFです。  本作の舞台は一九九四年で、人類は火星に植民地を作り移住を行っていますが、まだ社会は未発達で、闇商売や差別が横行しています。また、火星にはブリークマンと呼ばれる火星原住民が存在し、地球人と共通の祖先を持っている模様です…

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透明人間

[題名]:透明人間 [作者]:H・G・ウェルズ  包帯ぐるぐる巻きにサングラス、全身を覆い隠した怪人が、その包帯を取り除くと……。  近代SFの始祖H・G・ウェルズ氏による、「目に見えない男」の引き起こす騒動とその末路を綴った物語が、本書『透明人間』です。  元々、神話や寓話にも「人間の姿が見えなくなる」というお話は存在していましたけど、それを魔法や神通力ではなく、あくまで科学の…

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天の向こう側

[題名]:天の向こう側 [作者]:アーサー・C・クラーク  アーサー・C・クラーク氏の短編十四編を集めた傑作短編集です。  本書は主に一九五〇年代、つまり氏がSF黄金時代に執筆された作品が収められています。名作『九〇億の神の御名』のようにウィットに富んだものから、表題作『天の向こう側』のように近未来を丁寧に描いたものまで、なかなかの粒ぞろいですね。  また、後に長編化された『遙か…

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無常の月

[題名]:無常の月 [作者]:ラリイ・ニーヴン  ラリイ・ニーヴン氏の秀作短編十四編を収めた短編集です。  ニーヴン氏といえば、時代を経るに従い広がっていく人類の「既知宇宙」での出来事を描いた傑作シリーズ、〈ノウンスペース・シリーズ〉が代表作ですね。本短編集でも、『待ちぼうけ』/『ジグソー・マン』/『地獄で立往生』の三作品が〈ノウンスペース・シリーズ〉に属するものです。  また、…

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アシモフのミステリ世界

[題名]:アシモフのミステリ世界 [作者]:アイザック・アシモフ  SF三巨匠の一角であり、非常な多作で知られるアイザック・アシモフ氏の作品のうち、特にSFミステリ関連を集めた短編集です。  アシモフ氏の作品は、元々理詰めの展開であることが多い印象ですね。氏の代名詞とも言える〈ロボットもの〉ではロボット三原則を使ったロジック・パズルがしばしば登場しますし、本書収録のデビュー作『真空…

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デクストロII接触

[題名]:デクストロII接触 [作者]:イアン・ワトスン&マイクル・ビショップ  ワトスン氏とビショップ氏のコンビによる、異星人とのファーストコンタクトを描いたお話です。  お二方のうち、ワトスン氏は一九六〇年代に来日され大学で教鞭を執っていたとのことですが、日本滞在時のカルチャーショックがきっかけとなりSFを執筆されるようになったそうです。一方、ビショップ氏は子供の頃、軍人の父と…

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多元宇宙SOS

[題名]:多元宇宙SOS [作者]:キース・ローマー  『多元宇宙の帝国』の続編、平行宇宙を移動する装置を開発したゼロ・ゼロ世界の〈帝国〉を扱ったお話です。  とは言うものの、本書では〈帝国〉そのものは冒頭早々に退場し、ベイヤードは多元宇宙をあちこち放浪する羽目になります。前作以上に訳の分からない事態に巻き込まれることになったベイヤード君はかなりの巻き込まれ体質ですね。:-)  …

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多元宇宙の帝国

[題名]:多元宇宙の帝国 [作者]:キース・ローマー  ユーモアSFの名手なキース・ローマー氏の処女長編、並行世界SFです。  同じくローマー氏の書かれた、並行世界を舞台とするコミカルSF〈混線次元シリーズ〉とは別の設定で、続刊があることからアメリカでは"Imperium"と分類されている模様です(日本語翻訳版にはシリーズ名称なし)。  本シリーズは並行世界への移動装置を開発した…

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地球は空地でいっぱい

[題名]:地球は空地でいっぱい [作者]:アイザック・アシモフ  人間ライティング・マシーンことアイザック・アシモフ氏の短編集です。  本書には中編クラスから一発ネタ(^^;)のショートショートまで、十七編のお話が収録されています。中には氏ご自身を題材にした詩が含まれているのが興味深いですね。それを受けてか、締めの作品『夢を売ります』が、創作者という生き方を題材にしているという構成…

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暗黒界の妖精

[題名]:暗黒界の妖精 [作者]:C・L・ムーア  〈ノースウェスト・スミス・シリーズ〉第三巻にして最終巻です。  本書収録作は五編になりますが、このうち『スターストーンを求めて』はヘンリー・カットナー氏との、『暗黒界の妖精』はF・J・アッカーマン氏との共著になるようです。カットナー氏はクトゥルー神話体系などで知られるSF作家さんで、ムーア氏の旦那さんに当たります。また、アッカーマ…

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異次元の女王

[題名]:異次元の女王 [作者]:C・L・ムーア  〈ノースウェスト・スミス・シリーズ〉第二巻です。  宇宙船「メイドン」号を駆る無宿者、という触れ込みのノースウェスト・スミス君ですが、実際のところ宇宙船に乗っている場面はほとんどありません。本シリーズのエピソードはほぼ、地球・火星・金星といった惑星上の町で、一仕事を終えたスミスが出くわす奇怪な出来事、という位置付けになるようです。…

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大宇宙の魔女

[題名]:大宇宙の魔女 [作者]:C・L・ムーア  荒くれ者の無頼漢ノースウェスト・スミスの遭遇する出来事を扱ったスペースオペラ連作短編集、C・L・ムーア氏の代表作〈ノースウェスト・スミス・シリーズ〉です。  ノースウェスト・スミスは顔に傷痕を持つ長身の地球人で、熱線銃を頼りに非合法活動に手を染めることも厭わない無宿者――というハードボイルドなピカレスク・ヒーローではあるのですが、…

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星界への跳躍

[題名]:星界への跳躍 [作者]:ケヴィン・J・アンダースン&ダグ・ビースン  核戦争が起きた後、ラグランジュ点及び月面のコロニーが直面する危機を描いた、宇宙ハードSFです。  バックボーンとして、作品内世界では米ソ対立が続いたまま宇宙進出が始まっています。また、ソビエト牽制のためフィリピンがアメリカに大きな米軍基地の場を提供した見返りとして、フィリピンはアメリカが建造したスペース…

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スタープレックス

[題名]:スタープレックス [作者]:ロバート・J・ソウヤー  地球人類、イルカ、そして異星人ウォルダフード族とイブ族からなる乗員一千名を擁する巨大な探査宇宙船スタープレックス号。その冒険を指揮官キース・ランシングの視点から描いた宇宙ハードSFです。  本書はなかなか濃厚なSFガジェットが多数詰め込まれたガジェット・ストーリーの側面を持っており、次から次へ明かされる謎が読者を飽きさ…

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アイ・オブ・キャット

[題名]:アイ・オブ・キャット [作者]:ロジャー・ゼラズニイ  ナヴァホ・インディアン神話とSFを融合させた、サスペンス・タッチのSFです。 (作中ではネイティブ・アメリカンという呼称はほとんど使われませんので、本レビューでもアメリカ・インディアンと記させていただきます)  ゼラズニイ氏はデビュー以来いくつか神話SFを手がけられていますが、本書の主人公は神話的存在ではなく、あく…

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火星人の方法

[題名]:火星人の方法 [作者]:アイザック・アシモフ  本書はアイザック・アシモフ氏の中編四つを収録した中編集です。  いずれもアシモフ氏らしいアイディアが光る作品ですが、中でも宇宙進出における水資源の問題を扱った表題作『火星人の方法』と、氏の博学が展開に反映されている『まぬけの餌』は秀逸な作品と言えるでしょう。 ◎火星人の方法  人類が火星へ植民を果たした未来――。…

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よろこびの機械

[題名]:よろこびの機械 [作者]:レイ・ブラッドベリ  イメージの魔術師ブラッドベリ氏の作品を集めた短編集です。実はSFに当てはまるお話は少なめなのですけど、構わずレビューさせていただきます(^^;)  収録作品は二十一編と、ショートショート的な長さのものが多く含まれます。お話はバリエーションに富み、読者を飽きさせないのですが、実はある一点において共通の印象がそこから浮かび上がっ…

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悪魔のハンマー

[題名]:悪魔のハンマー [作者]:ラリイ・ニーヴン&ジェリー・パーネル  SF界の黄金コンビ、ラリイ・ニーヴン氏とジェリー・パーネル氏による傑作ディザスターノベルです。  本作で人類を危機に陥れるのは、“悪魔のハンマー”と呼ばれることになる彗星です。発見された新彗星が地球に接近し、次第に衝突確率が上がっていくことによる社会不安、衝突、そしてその先までを描き上げた、両氏渾身の力作で…

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混沌の宮廷

[題名]:混沌の宮廷 [作者]:ロジャー・ゼラズニイ ※このレビューには前巻までのネタバレがあります。ご注意ください。  〈真世界シリーズ〉第五巻にして最終巻です。  遂に息子達の前に姿を現した、アンバーの王オベロン。しかしながら、“パターン”の損傷によりアンバーの危機は間近に迫っています。  自らの命を代償に“パターン”を修復しようとするオベロンと、父に複雑な感情を抱くコ…

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