泰平ヨンの現場検証

[題名]:泰平ヨンの現場検証 [作者]:スタニスワフ・レム  〈泰平ヨン・シリーズ〉の第三弾です。(執筆順は『未来学会議』の方が先のようです)  本シリーズは宇宙冒険家の泰平ヨンを主人公に、奇妙奇天烈な他惑星の文化を紹介したり、マッドサイエンティスト達の発明とその顛末を綴ったりという、ブラックユーモアたっぷりのSFです。前作『泰平ヨンの航星日記』及び『泰平ヨンの回想記』は連作短編と…

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泰平ヨンの回想記

[題名]:泰平ヨンの回想記 [作者]:スタニスワフ・レム  奇想天外な物語に痛烈な風刺と深い考察を含めた、〈泰平ヨン・シリーズ〉の第二弾です。  本書の内容は『泰平ヨンの航星日記』と若干の関わりを持つお話はあるものの、言及程度です。基本的に一話完結なので、前作を読んでいなくても構いません。(もちろん、読んでいればより楽しめますが)  宇宙旅行や時間旅行といったダイナミックな旅の記…

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泰平ヨンの航星日記

[題名]:泰平ヨンの航星日記 [作者]:スタニスワフ・レム  二十世紀共産圏で活躍された偉大なSF作家、鬼才スタニスワフ・レム氏によるユーモアに満ち溢れた連作短編集です。  タイトルにある泰平ヨンは一人称主人公の名前で、宇宙冒険家の彼があちこちで体験したことの日記をタラントガ教授がまとめたものが本書、という位置付けです。『ほらふき男爵の冒険』や『ガリヴァー旅行記』のように奇想天外な…

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連環宇宙

[題名]:連環宇宙 [作者]:ロバート・チャールズ・ウィルスン ※このレビューには『時間封鎖』及び『無限記憶』のネタバレがあります。ご注意ください。  〈スピン三部作〉の完結編です。  『時間封鎖』が主人公タイラー・デュプリーの一人称視点(過去と未来の二つ)、『無限記憶』が複数キャラクタの三人称視点(同一時代)で進行していたのに対し、本書では両者を合わせたような構成になってい…

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無限記憶

[題名]:無限記憶 [作者]:ロバート・チャールズ・ウィルスン ※このレビューには『時間封鎖』のネタバレがあります。ご注意ください。  本書は、地球が宇宙から切り離され、地球上の時間の流れが一億分の一になってしまったエピソードを描いた『時間封鎖』の続編、〈スピン三部作〉の第二弾です。  物語は、スピンが終了して新たな惑星へ通じるアーチが出現してからおよそ三十年後、人類が植民を…

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時間封鎖

[題名]:時間封鎖 [作者]:ロバート・チャールズ・ウィルスン  いきなり地球が何者かの手により宇宙から隔離され、地球の外では地上の一億倍のスピードで時間が流れていく――そんな出だしから始まるハードSFが、『時間封鎖』です。(後に二つの続編が発表され、〈スピン三部作〉となっています)  本作は、主人公タイラー・デュプリーの半生を通じ、怪現象「スピン」の謎に取り組む研究者達とも、それ…

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スターストリーム

[題名]:スターストリーム [作者]:ジェフリー・A・カーヴァー ※このレビューには前巻『スターバースト』のネタバレがあります。ご注意ください。  記憶を失った「殺しても死なない男」のお話『スターバースト』の続編です。  ただし、本作は前作とがらりと方向性が変わり、主人公は八歳の少女クローディアです。物語後半まで行かないと何が起きているのか分からない点は相変わらずですが(^^…

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スターバースト

[題名]:スターバースト [作者]:ジェフリー・A・カーヴァー  本書は、殺されても生き返る不死身の主人公を取り巻く物語を描いた、サスペンスタッチの宇宙SFです。  主人公ラスキン君は不死身とは言っても、スーパーヒーローのように強大な敵と戦ったりするわけではなく、あくまで受け身で様々な困難に巻き込まれていきます。そもそも、物語冒頭時点ではラスキンは記憶を失っており、自分が何故不死な…

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火星のタイム・スリップ

[題名]:火星のタイム・スリップ [作者]:フィリップ・K・ディック  鬼才P・K・ディック氏による、火星植民地での人々の関わり合いを描いた風変わりな時間SFです。  本作の舞台は一九九四年で、人類は火星に植民地を作り移住を行っていますが、まだ社会は未発達で、闇商売や差別が横行しています。また、火星にはブリークマンと呼ばれる火星原住民が存在し、地球人と共通の祖先を持っている模様です…

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透明人間

[題名]:透明人間 [作者]:H・G・ウェルズ  包帯ぐるぐる巻きにサングラス、全身を覆い隠した怪人が、その包帯を取り除くと……。  近代SFの始祖H・G・ウェルズ氏による、「目に見えない男」の引き起こす騒動とその末路を綴った物語が、本書『透明人間』です。  元々、神話や寓話にも「人間の姿が見えなくなる」というお話は存在していましたけど、それを魔法や神通力ではなく、あくまで科学の…

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天の向こう側

[題名]:天の向こう側 [作者]:アーサー・C・クラーク  アーサー・C・クラーク氏の短編十四編を集めた傑作短編集です。  本書は主に一九五〇年代、つまり氏がSF黄金時代に執筆された作品が収められています。名作『九〇億の神の御名』のようにウィットに富んだものから、表題作『天の向こう側』のように近未来を丁寧に描いたものまで、なかなかの粒ぞろいですね。  また、後に長編化された『遙か…

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無常の月

[題名]:無常の月 [作者]:ラリイ・ニーヴン  ラリイ・ニーヴン氏の秀作短編十四編を収めた短編集です。  ニーヴン氏といえば、時代を経るに従い広がっていく人類の「既知宇宙」での出来事を描いた傑作シリーズ、〈ノウンスペース・シリーズ〉が代表作ですね。本短編集でも、『待ちぼうけ』/『ジグソー・マン』/『地獄で立往生』の三作品が〈ノウンスペース・シリーズ〉に属するものです。  また、…

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アシモフのミステリ世界

[題名]:アシモフのミステリ世界 [作者]:アイザック・アシモフ  SF三巨匠の一角であり、非常な多作で知られるアイザック・アシモフ氏の作品のうち、特にSFミステリ関連を集めた短編集です。  アシモフ氏の作品は、元々理詰めの展開であることが多い印象ですね。氏の代名詞とも言える〈ロボットもの〉ではロボット三原則を使ったロジック・パズルがしばしば登場しますし、本書収録のデビュー作『真空…

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デクストロII接触

[題名]:デクストロII接触 [作者]:イアン・ワトスン&マイクル・ビショップ  ワトスン氏とビショップ氏のコンビによる、異星人とのファーストコンタクトを描いたお話です。  お二方のうち、ワトスン氏は一九六〇年代に来日され大学で教鞭を執っていたとのことですが、日本滞在時のカルチャーショックがきっかけとなりSFを執筆されるようになったそうです。一方、ビショップ氏は子供の頃、軍人の父と…

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多元宇宙SOS

[題名]:多元宇宙SOS [作者]:キース・ローマー  『多元宇宙の帝国』の続編、平行宇宙を移動する装置を開発したゼロ・ゼロ世界の〈帝国〉を扱ったお話です。  とは言うものの、本書では〈帝国〉そのものは冒頭早々に退場し、ベイヤードは多元宇宙をあちこち放浪する羽目になります。前作以上に訳の分からない事態に巻き込まれることになったベイヤード君はかなりの巻き込まれ体質ですね。:-)  …

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多元宇宙の帝国

[題名]:多元宇宙の帝国 [作者]:キース・ローマー  ユーモアSFの名手なキース・ローマー氏の処女長編、並行世界SFです。  同じくローマー氏の書かれた、並行世界を舞台とするコミカルSF〈混線次元シリーズ〉とは別の設定で、続刊があることからアメリカでは"Imperium"と分類されている模様です(日本語翻訳版にはシリーズ名称なし)。  本シリーズは並行世界への移動装置を開発した…

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地球は空地でいっぱい

[題名]:地球は空地でいっぱい [作者]:アイザック・アシモフ  人間ライティング・マシーンことアイザック・アシモフ氏の短編集です。  本書には中編クラスから一発ネタ(^^;)のショートショートまで、十七編のお話が収録されています。中には氏ご自身を題材にした詩が含まれているのが興味深いですね。それを受けてか、締めの作品『夢を売ります』が、創作者という生き方を題材にしているという構成…

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暗黒界の妖精

[題名]:暗黒界の妖精 [作者]:C・L・ムーア  〈ノースウェスト・スミス・シリーズ〉第三巻にして最終巻です。  本書収録作は五編になりますが、このうち『スターストーンを求めて』はヘンリー・カットナー氏との、『暗黒界の妖精』はF・J・アッカーマン氏との共著になるようです。カットナー氏はクトゥルー神話体系などで知られるSF作家さんで、ムーア氏の旦那さんに当たります。また、アッカーマ…

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異次元の女王

[題名]:異次元の女王 [作者]:C・L・ムーア  〈ノースウェスト・スミス・シリーズ〉第二巻です。  宇宙船「メイドン」号を駆る無宿者、という触れ込みのノースウェスト・スミス君ですが、実際のところ宇宙船に乗っている場面はほとんどありません。本シリーズのエピソードはほぼ、地球・火星・金星といった惑星上の町で、一仕事を終えたスミスが出くわす奇怪な出来事、という位置付けになるようです。…

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大宇宙の魔女

[題名]:大宇宙の魔女 [作者]:C・L・ムーア  荒くれ者の無頼漢ノースウェスト・スミスの遭遇する出来事を扱ったスペースオペラ連作短編集、C・L・ムーア氏の代表作〈ノースウェスト・スミス・シリーズ〉です。  ノースウェスト・スミスは顔に傷痕を持つ長身の地球人で、熱線銃を頼りに非合法活動に手を染めることも厭わない無宿者――というハードボイルドなピカレスク・ヒーローではあるのですが、…

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