秘教の惑星ナース

Review-0429: [題名]:秘教の惑星ナース [作者]:E・C・タブ  〈デュマレスト・サーガ〉第十三巻です。  デュマレストが探し求める地球は、作中世界では伝説上の惑星と見做されており、全ての人類の故郷などという話は真面目に受け止められていません。しかし、ごく少数ながら地球を宗教的象徴と位置付けて崇める人々が存在します。  今回、デュマレストはそうした集団〈聖地教…

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テクノ惑星カモラード

Review-0428: [題名]:テクノ惑星カモラード [作者]:E・C・タブ  〈デュマレスト・サーガ〉第十二巻です。  本巻でデュマレストが訪れるのは、一見するとテクノロジーによりあらゆる困難が取り去られたかのように見えるユートピア都市、インストーンです。しかしながら、インストーンは理想とは裏腹な闇の部分を抱えています。  また、本作ではシリーズ全体に関わる重要な要素…

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流血惑星チャード

[題名]:流血惑星チャード [作者]:E・C・タブ  〈デュマレスト・サーガ〉第十一巻です。  本作はまた一風変わったシチュエーションで、なんとデュマレストが元帥として軍を指揮する羽目に陥ってしまいます(^^;)  ある惑星の権力者に陥れられ、やむなく惑星チャードへと向かうことになったデュマレストは、そこで起きている奇妙な戦争に巻き込まれてしまいます。果たして彼は、正体が発覚する…

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誘拐惑星オウレル

[題名]:誘拐惑星オウレル [作者]:E・C・タブ  〈デュマレスト・サーガ〉第十巻です。  精神共生体の所持発覚後、サイクランから逃げ続けるデュマレストですが、今回は立ち寄った惑星上で誘拐事件に巻き込まれてしまいます。  デュマレストの目前で起きた虐殺と誘拐。それを見過ごせず、デュマレストは少年を助けようと行動を始めます。果たして、少年は何故誘拐されたのか――。  地球の…

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幻影惑星トーマイル

[題名]:幻影惑星トーマイル [作者]:E・C・タブ  〈デュマレスト・サーガ〉第九巻です。  当シリーズの登場人物は基本的に地球由来の人類(地球の存在は忘れられているものの)で、デュマレストは人間対人間、特にサイクランとの対決を強いられるわけです。しかしながら、本書はシリーズ中でも異色の、非人類知性体がメインとなるエピソードです。  窮地に陥ったデュマレスト達を救ったその相手と…

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植民惑星ドラデア

[題名]:植民惑星ドラデア [作者]:E・C・タブ  〈デュマレスト・サーガ〉第八巻です。  忘れられた地球を求めて宇宙を放浪するデュマレスト。ある経緯から知った情報のせいで、彼は銀河を影から操る巨大組織サイクランに付け狙われるようになっていたのですが、今回は遂にその情報を自ら活用することになります。  地球を聖地と崇める宗教集団・聖地教徒(オリジナル・ピープル)に接触せんと…

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科学惑星テクノス

[題名]:科学惑星テクノス [作者]:E・C・タブ  〈デュマレスト・サーガ〉第七巻です。  本シリーズに登場する惑星世界の多くは中世的な君主制・封建制であり、多くは法すら機能していない野蛮な社会です。しかし、本書の舞台となるテクノスは現代的(未来の話なのに「現代的」と言うのも変ですが(笑))な惑星で、珍しく社会制度が整っている世界です。但し、その内情はディストピアなのですが。 …

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外交特例

[題名]:外交特例 [作者]:ロイス・マクマスター・ビジョルド  L・M・ビジョルド氏の人気シリーズ、〈ヴォルコシガン・サガ〉に属するお話です。作中の時間としては、前作『任務外作戦』/『冬の市の贈り物』の一年ほど後に相当します。  新婚旅行帰りの途中、ある奇妙な失踪事件とそれにまつわるゴタゴタの解決を依頼されたマイルズ。しかし、当初はさほど大ごとではないと思われていた事件の裏には、…

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聖なる惑星シュライン

[題名]:聖なる惑星シュライン [作者]:E・C・タブ  〈デュマレスト・サーガ〉第六巻です。  今回のお話では、デュマレスト君が臨時の宇宙船乗組員として仕事をこなしつつ、星から星への旅を続けていくことになります。地球の情報を求めて惑星に降り立っては、貧乏なので次の旅費を稼ぐために四苦八苦する、というお約束展開とは少し趣が異なります(笑)  ある経緯から、小型商船の乗組員に就くこ…

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キノコの惑星スカー

[題名]:キノコの惑星スカー [作者]:E・C・タブ  〈デュマレスト・サーガ〉第五巻です。  前巻『共生惑星ソリス』にて、サイクランの重要な秘密を手に入れた我らが主人公デュマレストですけど、彼自身はまだその事実を知りません。  有毒・有用様々なキノコが繁茂する惑星スカーで、次なる旅への資金を稼ごうとしていたデュマレスト。その背後にサイバーの魔手が伸びようとしていました。 …

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共生惑星ソリス

[題名]:共生惑星ソリス [作者]:E・C・タブ  〈デュマレスト・サーガ〉第四巻です。  本巻はシリーズ全体に関わるエピソードで、この出来事を境にデュマレストはサイクランに超重要人物としてマークされるようになります。今まではデュマレスト本人は(地球の出身という点を除けば)あくまでただの渡り者だったのですが、本作以降は明白にサイクランから付け狙われるようになり、ストーリーにもメリハ…

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迷宮惑星トイ

[題名]:迷宮惑星トイ [作者]:E・C・タブ  〈デュマレスト・サーガ〉第三巻です。  今回デュマレストが辿り着くのは、株主という支配階級の存在する惑星トイ。到着早々、デュマレスト君がトラブルに巻き込まれてしまうのはお約束ですね(^^;)  そしてまたもや、そこにはサイクランの魔手が及ぼうとしていたのです。  全ての住人が株主として惑星を統治するという政治形態を持った、惑…

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夢見る惑星フォルゴーン

[題名]:夢見る惑星フォルゴーン [作者]:E・C・タブ  〈デュマレスト・サーガ〉第二巻です。  在処の分からない故郷を求めて宇宙をさすらう主人公デュマレスト。今回彼は、ある事情を持つ女性を護衛することを契機に、その女性にまつわるお家騒動に巻き込まれることになります。  一見すると、病弱で心を病んでいるかのように見える娘デライ。しかし彼女には特殊な能力があったのです。  …

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嵐の惑星ガース

[題名]:嵐の惑星ガース [作者]:E・C・タブ  イギリスSF作家E・C・タブ氏の代表作である長大なスペースオペラ、〈デュマレスト・サーガ〉第一巻です。  〈デュマレスト・サーガ〉は人類が銀河の星々へ植民を果たした遠未来のお話で、銀河規模の組織がいくつかある他は、人類が居住する各々の惑星を統べる統治機構(いわゆる銀河帝国とか、銀河連盟とか)は存在しない模様です。  主人公デュマ…

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大宇宙の少年

[題名]:大宇宙の少年 [作者]:ロバート・A・ハインライン  SFビッグスリーの一角、ハインライン氏によるジュブナイル宇宙SFです。原題は"Have Space Suit―Will Travel"、日本語翻訳版は『スターファイター』の名前で出版もされましたが、あまり「ファイター」な感じの内容ではありません。:-)  ストーリーの大まかな流れは、比較的普通(?)の日常を送っていた少…

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任務外作戦

[題名]:任務外作戦 [作者]:ロイス・マクマスター・ビジョルド  L・M・ビジョルド氏の人気シリーズ、〈ヴォルコシガン・サガ〉に属するお話です。作中の時間では前作『ミラー衛星衝突』の少し後に当たります。  日本語翻訳版では、表題作の長編『任務外作戦』の他、サブエピソードを描いた短編『冬の市の贈り物』が収録されています。こちらは、主人公にマイルズの親衛兵士ロイック、ヒロインに『迷宮…

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アシモフ初期作品集3 母なる地球

[題名]:アシモフ初期作品集3 母なる地球 [作者]:アイザック・アシモフ  ライティング・マシーンことアイザック・アシモフ氏の、作家経歴初期における作品を集めた短編集、第三弾です。  本作では作品執筆順にお話が収録されているのですが、前巻の中ほどでいよいよアシモフ氏の代表的二大シリーズ、〈ロボット三原則もの〉と〈ファウンデーション・シリーズ〉が執筆開始されており、押しも押されぬ実力作…

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アシモフ初期作品集2 ガニメデのクリスマス

[題名]:アシモフ初期作品集2 ガニメデのクリスマス [作者]:アイザック・アシモフ  アシモフ氏が作家活動の初期に発表された作品を集めた短編集第二弾です。  前巻収録作の時点ではSF作家になりたてのほやほやだったこともあり、まだあまり氏ならではのテイストは少なめの印象ですが、本巻ではかなり「アシモフらしさ」の方向性が定まりつつあるように感じられます。単に「アシモフらしさ」という言…

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パシフィック・リム

[題名]:パシフィック・リム [作者]:アレックス・アーバイン  奇才ギレルモ・デル・トロ監督渾身の怪獣・巨大ロボット映画、大傑作『パシフィック・リム』のノベライズです。  のっけからぶっちゃけてしまいますが(笑)、この小説は映画と切り離され独立で評価されるような種類のものではありません。映画と小説が並び立つ『2001年宇宙の旅』や、原作ならではの骨太さを持つ『ジュラシック・パーク…

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アシモフ初期作品集1 カリストの脅威

[題名]:アシモフ初期作品集1 カリストの脅威 [作者]:アイザック・アシモフ  本書は二十世紀SFの大御所アイザック・アシモフ氏が手がけられた作品のうち、その経歴初期に公表されたお話を集めた短編集です。(作品は執筆順に収録されています)  他の短編集同様、幕間には氏ご自身による作品執筆時のミニエピソードがふんだんに盛り込まれており、寸評よりよほど面白いのがレビュアー泣かせですね(…

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